ワイルドカードとは?プレーオフ進出の仕組み
MLBのポストシーズン(プレーオフ)に進出できるチームは、アメリカンリーグ(AL)・ナショナルリーグ(NL)それぞれ6チームです。
プレーオフ進出の方法は2種類あります。
- 地区優勝(Division Title):各リーグの3地区(East・Central・West)でそれぞれ1位になったチーム。計3チームが地区優勝
- ワイルドカード(Wild Card):地区優勝できなかった残りのチームのうち、勝率が高い3チームがワイルドカードとしてプレーオフに進出
合計6チーム(地区優勝3 + ワイルドカード3)がプレーオフに進みます。ワイルドカードは「敗者復活」のような位置づけですが、近年はワイルドカード枠が拡大(2022年から3枠へ)したため、成績が良ければ地区2位・3位でもプレーオフを目指せます。
ワイルドカードシリーズ:3チームの戦い方
2022年から新しいプレーオフ形式になりました。ワイルドカードの3チームは、以下のようにシードが割り振られます。
| シード | 内訳 | ワイルドカードシリーズの相手 |
|---|---|---|
| 1位シード(地区優勝1位) | リーグ最高勝率の地区優勝チーム | 6位シード(WC3位)と対戦(ホームゲーム) |
| 2位シード(地区優勝2位) | 2番目に勝率の高い地区優勝チーム | 5位シード(WC2位)と対戦(ホームゲーム) |
| 3位シード(地区優勝3位) | 3番目の地区優勝チーム | 4位シード(WC1位)と対戦(ホームゲーム) |
| 4〜6位シード | ワイルドカード1〜3位 | 各シードに割り当てられた地区優勝チームのホームで3戦制 |
ワイルドカードシリーズは3戦先取の3試合制(Best of 3)で行われ、勝者がディビジョンシリーズ(5戦制)へ進みます。3試合制のため番狂わせも起きやすく、圧倒的な勝率の地区優勝チームが早期に敗退することもあります。
シーズン中のワイルドカードレース:見どころと読み方
「ワイルドカードレース」とは、シーズンを通じたプレーオフ進出争いのことです。特に7月のトレード期限以降〜9月末のシーズン終盤が最も白熱します。
順位表の見方:
- GB(Games Behind):首位またはワイルドカード圏内との差。「WC GB 2.0」なら、現在ワイルドカード3位から2ゲーム差で圏外ということ
- Magic Number(マジックナンバー):地区優勝またはプレーオフ進出確定まで必要な「自チームの勝利数+対象チームの敗北数」の合計。マジックナンバーが1になれば次の自チームの勝利か対象チームの敗北で確定
- Elimination Number(EL):プレーオフ争いから脱落するまでの残り敗戦数の目安
8〜9月はロースター拡大(最大28人)もあり、マイナーの有望株が昇格して争いに影響を与えるケースもあります。
地区優勝とワイルドカードの戦略的な違い
地区優勝チームはホームゲームのアドバンテージがあります。一方ワイルドカードチームはアウェーでの3試合制を戦うためハンデがあります。
シーズン終盤の球団戦略として、「地区優勝を狙う」か「ワイルドカードで良い」かで変わることがあります。
- 地区優勝狙い:首位争いでエース先発を最大限投入し、トレード期限での補強も積極的に行う
- ワイルドカード狙い:地区首位に大差をつけられた場合でも、勝率2位・3位を目指して戦い続けられる。トレード期限での補強も「プレーオフ進出さえできれば」という判断になる
日本人選手の在籍チームがどのシードになるかはプレーオフ対戦カードに直接影響します。1シードなら全試合ホームで有利、6シードなら全試合アウェーでの苦しい戦いになります。
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日本人選手のいるチームのワイルドカードレース
大谷翔平選手のドジャース、山本由伸選手のドジャース、佐々木朗希選手のドジャース、今永昇太選手のカブスなど、日本人選手が在籍するチームの多くは例年プレーオフ争いに絡む強豪です。
ワイルドカードレースを追う上での注目ポイント:
- 7月末のトレード期限:プレーオフ争い中のチームは補強を行い、争いから脱落したチームはトレードで若手を獲得する「売り手」に回ります。日本人選手のいるチームが「買い手」か「売り手」かで、残りシーズンの戦力が大きく変わります
- 先発ローテーションの管理:プレーオフを見据えた球数管理・休養日の設定が、シーズン終盤の先発投手のスケジュールに影響します。山本由伸・佐々木朗希などの先発投手のローテーション入り・抹消はこの文脈で読む必要があります
- ポストシーズンロースター:プレーオフではシーズンとは異なる26人のロースターを組みます。先発投手の一部をブルペンに配置転換する「ポストシーズン運用」が戦術として使われます
順位表と残り試合数はこのサイトの順位表でも確認できます。