MLBのロースター(選手登録)の種類

MLBには主に2種類のロースター枠があります。

  • 40人ロースター:球団が保有できる選手の最大数。マイナーリーグの有望株を含む場合もあります。
  • 26人アクティブロースター:実際にメジャーリーグの試合に出場できる選手数。シーズン中はこの26人の中から試合の登録選手を構成します(シーズン終盤は28人に拡大)。

40人ロースター入りしている選手は、メジャー昇格・降格の際に一定の権利が保護されます。

各選手が守るポジションの役割・番号表記はMLBの守備位置完全ガイドで詳しく解説している。

故障者リスト(IL)とは

怪我をした選手は故障者リスト(IL:Injured List)に入れることができます。ILには10日間IL・15日間IL・60日間ILがあり、ILに入っている間は別の選手をロースターに追加できます。

ILに入った選手は最低でも指定された日数は試合に出場できませんが、その期間中も給与は支払われます。

マイナーリーグ制度とメジャー昇格

MLBの各球団は傘下にマイナーリーグチームを持っています。マイナーリーグはAAA(トリプルA)・AA(ダブルA)・A+・A・ルーキーなどのレベルに分かれており、若手選手はここで経験を積みメジャー昇格を目指します。

日本人選手がMLBに移籍する際、実力次第でマイナーからスタートするケースと、最初からメジャー40人ロースターに入るケースがあります。佐々木朗希(マリナーズ)は2025年にポスティングシステムを通じてMLBへ移籍しました。

MLBドラフトの仕組み

MLBドラフトは毎年7月に行われ、アメリカ・カナダのアマチュア(高校生・大学生)選手を指名する制度です。指名順位は前年度の成績が低いチームが先に指名できる「逆指名制」を採用しており、戦力均衡のための仕組みになっています。

注意:日本人選手はMLBドラフトの対象外です。日本のNPBからMLBへの移籍はポスティングシステム(譲渡金制度)またはFAを通じて行われます。山本由伸(ドジャース)や今永昇太(カブス)はポスティングシステムを利用してMLBに移籍しました。

トレードの仕組み

MLBのシーズン中(7月31日のトレードデッドライン前)は、球団間で選手を交換するトレードが活発に行われます。

  • トレードデッドライン(7月31日):この日までに成立したトレードの選手はポストシーズンに出場可能
  • ウェーバー:不要な選手を他球団に引き渡す手続き
  • ノートレード条項:一定のキャリアを持つ選手は自分のトレードを拒否できる権利を契約に盛り込める場合がある

フリーエージェント(FA)制度

MLBでは一定の年数(通常6シーズン以上)サービスタイムを積んだ選手はフリーエージェント(FA)となり、どの球団とも自由に契約できます。大型契約が結ばれることが多く、大谷翔平のドジャースとの10年7億ドル(約1000億円)契約は史上最大のスポーツ契約として話題となりました。

日本人選手は一般的に25歳以上かつNPBで一定以上の実績がある場合、ポスティングシステムを通じてMLBのFA市場に参加できます。