指名打者(DH)制とは?
指名打者(DH:Designated Hitter)とは、投手の代わりに打席に立つ選手のことです。DHは守備に就かず打撃だけを担当します。通常の野球では投手も打席に立ちますが、DH制を採用するとロースターから指定した打撃専門の選手が投手の打順で打つことができます。
DHに指名されるのは主に長距離打者や打撃に特化した選手です。守備面での負担が少ない分、打撃に集中できる利点があります。
DH制の歴史
2022年から統一DH制へ
2022年シーズンから、MLBは両リーグでDH制を統一採用しました。新型コロナウイルスの影響で2020年に臨時採用されていたNLでのDH制が、2022年以降恒久化されたものです。
これによりナショナルリーグの投手も打席に立つ必要がなくなり、怪我のリスクが低下した一方、「投手の打席」という戦略的な面白さが失われたという意見もあります。
大谷翔平の二刀流とDH制
大谷翔平は投手兼打者(二刀流)として活躍しており、DH制との関係が特殊です。大谷が先発投手として登板する日は、「大谷ルール」(Two-way player rule)が適用されます。
このルールにより、大谷が先発投手として登板する試合でも打順に入ることができ、先発を降板後もDHとして試合に残ることができます(通常は投手が交代された後の打順は代打が入ります)。
また、打者専念のシーズン(2023年など)や怪我からの復帰時は、大谷はDHとしてのみ出場することもあります。大谷のプレースタイルを理解するうえで、DH制のルールは不可欠な知識です。
DH制が戦略に与える影響
DH制の採用により、チームの戦略は大きく変わりました。
- 投手の打席がなくなる:バント・代打戦略が変化し、投手を長く起用しやすくなった
- 9人全員が打者:より得点が入りやすくなり、試合が活発になる傾向がある
- ベテラン打者の活躍の場:守備力が落ちても打撃力があれば現役を続けやすくなった
DH制の導入・統一は現代MLBの試合スタイルに大きな影響を与えており、チームスタッツでも得点力の変化を確認できます。